長火鉢　杉

美しい杉の木目の際立った長火鉢です。古くから長火鉢の材料として、その多くは欅材が使われてきました。他に桐材や、稀に黒柿材などが見られますが、杉材で作られた長火鉢はたいへん珍しいのです。こちらのお品は樹齢の長い、しかも杉材にはたいへん珍しい玉杢の無垢材を贅沢に使って、杉材の持つ変化のとんだ美しさを、余すところなく見せています。また、火鉢の枠と取っ手は黒柿を使っており、取っ手の方には黒柿の中でも数万本に1本しか出ないと云われている、たいへん貴重な小豆杢（孔雀杢）が使われています。さらに、引き出しの内部は杢目がきれいな杉の正目材を使用し、鉄釘ではなく竹釘で仕立てられいます。見えない所まで最高の良材と優れた技が生かされています。大きさを一般の長火鉢より一回り小さくし、どこから見ても上品な姿としております。正に注文主の好み応じた極上の一品と察する事ができます。長い年月を経て来たお品です。目立った欠損は見当たりませんが、古物、骨董品である事をご理解ください。なお、勝手ながらお値下げは出来ませんので、ご承知おきください。長年にわたり代々、製材業を営んでこられた方にご覧いただきました。この方の製材所では、150年以上前から地元産材や各地方の杉材の加工をして来られたとの事でしたが、73歳になられたこの方自身も、このような杉の玉杢を見たのは初めてだと申されておりました。杉は特段に節抜けが出やすい木材です。くどいと思われそうですが、このような美しい杉の玉杢はめったにお目にはかかれません。とくと、ご覧になってください。約630mmX約335mm高さ　約260mm#火鉢#工芸品

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